institutionalinvestortrend_20230917-23

一般

機関投資家動向

HITEヘッジ・アセット・マネジメントの創業者ジェームズ・ジャンペル氏は、石油は長期的には勢いを失うとの見方を変えていないが、石油を巡る地政学的問題などによって、その時期は以前の想定より遠のいており、化石燃料生産関連株の空売りは通用しなくなったと指摘した。

ヘッジファンド運用者ジャンペル氏、化石燃料株の空売り停止
化石燃料株の空売りで名を成したヘッジファンドマネジャーが、原油上昇はあまりにも力強く、この戦略はもはや有効ではないと語った。

数千ものミューチュアル・ファンドの中で、過去5年、10年、15年でナスダック100指数を上回る成績を挙げたのは正真正銘たった1つしかない。バロン・キャピタルが運用する「バロン・パートナーズ・ファンド」は投資対象の銘柄を20社程度に絞り込み、そのほぼ全てで利益を上げることでこれを達成した。

成功の秘訣(ひけつ)は、イーロン・マスク氏のような起業家に対する揺るぎない信頼と、何かおかしなことがないか出資先の企業にほぼ毎日電話をかけて確認するほど疑心暗鬼になることだと語る。

し、バロン氏の成功例は業界の常識に反するものだ。少ない銘柄への集中投資で主要株価指数のアウトパフォームを狙う戦略は、往々にして散々な結果を招くことが多いとされる。アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドット・コム、エヌビディア、テスラ、メタ・プラットフォームズの大型ハイテク7社が主導する「マグニフィセント・セブン」の時代は特にそうだ。

元ニューヨーク大学の教授でクオンツ運用者のアンティ・ペタジスト氏は最近の論文で、集中投資戦略の大多数は大失敗に終わる公算が大きいと論じた。まれな場合を除き、この投資手法が成功するには市場で勝ち組となる銘柄が少な過ぎることが理由だという。

Underperformance of Concentrated Stock Positions
Contrary to standard investment advice, many high-net-worth investors hold concentrated positions in single stocks, whic...

バロン氏と共にファンドを運用する息子のマイケル・バロン氏は「保有銘柄の数が少ないため極端な集中投資のように見えるかもしれないが、各銘柄が異なる動きをする」と説明する。その上で「われわれはハイテクやハイグロースの銘柄だけを保有しているわけではない」と語った。

Baron Partners Fund (BPTRX)

組入上位銘柄組入比率
TESLA INC ORD45.98
COSTAR GROUP INC ORD9.46
ARCH CAPITAL GROUP LTD ORD7.03
IDEXX LABORATORIES INC ORD5.81
SPACE EXPLORATION TECHNOLOGIES CORP5.53
HYATT HOTELS CORP ORD5.51
CHARLES SCHWAB CORP ORD4.26
FACTSET RESEARCH SYSTEMS INC ORD4.23
VAIL RESORTS INC ORD4.02
IRIDIUM COMMUNICATIONS INC ORD3.59

ナスダックに長期で勝つ唯一のファンド、集中投資は裏目の常識破る
アクティブ運用者にとって、数字は厳然たる事実を突きつける。数千ものミューチュアル・ファンドの中で、過去5年、10年、15年でナスダック100指数を上回る成績を挙げたのは正真正銘たった1つしかない。バロン・キャピタルが運用する「バロン・パート...

BofAは円高に対するヘッジとして、ドル・円の6カ月物リスク・リバーサル(RR)の購入を推奨した。一方、この取引戦略に対するリスクとして、世界経済が減速する中でも米国で「ゴルディロックス」の状況が続くことを挙げた。

円高に対するヘッジを推奨、米経済の減速に備え-BofA
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは、米経済が世界経済に収れんして鈍化すると予想しており、為替のボラティリティー増大と円高に対する備えになると予想するドル・円のオプション取引を推奨している。

キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントは、テーマ別上場投資信託(ETF)運用会社ライズETFを買収した。こうした投資が始まったばかりの欧州市場参入に向けたこれまでで最も積極的な動き。

キャシー・ウッド氏のアーク、ライズETF買収-欧州の成長に賭ける
キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントは、テーマ別上場投資信託(ETF)運用会社ライズETFを買収した。こうした投資が始まったばかりの欧州市場参入に向けたこれまでで最も積極的な動き。

アーク・インベストメント・マネジメントを率いるウッド氏は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が2024年に利下げを開始する可能性があると指摘。米国の利下げは、ウッド氏が長年選好している投資戦略に有利に働くと、同氏はみている。アークは19日、テーマ別上場投資信託(ETF)運用会社ライズETFの買収を発表。こうした投資が始まったばかりの欧州市場参入に向けたこれまでで最も積極的な動きとなる。

 ウッド氏は、インフレとの闘いで世界の中央銀行が利上げを実施する中、同氏のETFが昨年苦戦したことを認めた。ただ同氏が手掛けるファンドの多くは、今年に入りこれまで2桁のリターンを上げている。年初来リターンは旗艦ファンドのアーク・イノベーションETF(ティッカーシンボル:ARKK)が約33%、アーク・ネクスト・ジェネレーション・インターネットETF(同ARKW)は46%だ。

「どちらかと言えば、イノベーション(革新)は困難な時期に勢いを増す」とウッド氏。「われわれのポートフォリオが今年アウトパフォームしているのは、厳しい環境になりつつある中でシェアを拡大しているからだ。われわれは一歩ずつ取り戻していく」と語った。

キャシー・ウッド氏、テーマ投資の復活を予想-米利下げに合わせ
米金融当局が利下げすれば、話題性のあるテーマに特化したファンドに投資家が群がるだろうと、キャシー・ウッド氏はみている。

ピムコのエグゼクティブバイスプレジデント、マルシオ・ボゴリシン氏によれば、日本を除くアジアの運用資産は8月時点で昨年末から20%増加した。アジア太平洋地域の運用資産総額は現在、約600億ドル(約8兆8700億円)に達している。

金利上昇で安定した利回りを求めて債券に投資する投資家が増えており、多くのアジアの顧客が大きなリターンを追い求めていた時期から状況は一変した。同社は、富裕層がプライベートクレジットに振り向ける資金を増やすともみている。

ボゴリシン氏はシンガポールでのインタビューで、「今は質の高い債券ポートフォリオで7%前後の利回りが得られ、非常に魅力的だ。アジアの顧客はここ1年半の市場のボラティリティーを踏まえ、より安定した投資先をさらに幅広く求めている」と述べた。

ピムコのアジア運用資産、8月時点で20%増-債券ファンドの需要拡大
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のアジア資産運用事業は今年、債券ファンドの需要拡大を追い風に、2018年以来の急ペースで成長している。

エバーバンクの世界市場担当プレジデント、クリス・ギャフニー氏は「多くの投資家は、金融当局が市場の予想に合わせるのを待っていた。当局が市場とより合致するよう調整すると思っていた」とした上で、「しかし当局が立場を変えなかったため、市場が当局に合わせざるを得なくなっている」と説明した。

HSBCホールディングスによれば、金融当局が金利をより高くより長く維持するというメッセージを堅持すれば、実質利回りが上昇し、より広範囲な売りに拍車が掛かる可能性があるという。

このようなリスクオフの状況において、マルチアセット運用で魅力的と考えられるのはドルだけで、コモディティーにも可能性はある。

幅広い資産クラスの売りが広がる-トレーダーがFRBの現実に順応
今週の金融市場の混乱から身を隠す場所はない。

グリフィン氏は18日夜放送予定のCNBCとのインタビューで、デサンティス氏は「米国全体に向けて、フロリダ州は雇用を創出したい企業に対しオープンだということを明確にする必要がある」と述べ、「ディズニーとの闘いはそれに反している」と付け加えた。

グリフィン氏、デサンティス氏のディズニーとの対立「無意味」と指摘
資産家ケン・グリフィン氏は、米フロリダ州のデサンティス知事が州内の主要雇用主であるウォルト・ディズニーと対立を続けていることについて「無意味」だと指摘した。

ボースウィックCFOは20日、同行主催の会議で「個人消費が前年比4%増となっている状況で米国がリセッションに陥るとは予想し難い」とし、「リセッション入りするとしても極めて軽度、また先送りされるというのがコンセンサスだろう」と述べた。

米国においてクレジットカードとデビットカードによる支払いは高水準となっており、消費者は依然としてモノや旅行への支出を続けていると、ボースウィック氏は指摘。同時に、消費者の資産の質は「非常に高い」状態が続いていると述べた。その上で、「将来どこかの時点でリセッションに陥る可能性はあると、われわれは予想している。当行のエコノミストはその予想をかなり先延ばししている」と語った。

BofAのCFO、米国の景気後退入りは予想し難い-個人消費堅調で
米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアラステア・ボースウィック最高財務責任者(CFO)は、米国がリセッション(景気後退)に陥る見込みは薄くなりつつあるとの見方を示した。個人消費の堅調さを理由に挙げている。

パインブリッジ・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ジェレミー・バートン氏は電子メールで「投資家の間でマクロ的な見通しが改善し、高い確率で『ソフトランディング』シナリオが見込まれていることによるものだ」と説明した。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)の世界のファンドマネジャー調査によると、成長鈍化とインフレ抑制に向けた中央銀行の引き締めにもかかわらず、回答者のほぼ4分の3が、経済は少なくとも景気後退を免れると予想している。バートン氏によれば、その結果デフォルト(債務不履行)予想が低下し、クレジット市場の見通しが改善しているという。金利上昇は、多額の負債を抱える借り手に打撃を与えるリスクがあるにもかかわらずだ。

ニューフリート・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、フランク・オシノ氏は、景気による後押しと高いローンの利息を理由に「今年いっぱいは需要が堅調に推移するだろう」と述べた。

米レバレッジドローンの需要が堅調、世界経済の底堅さが追い風
世界経済の底堅さを追い風に、レバレッジドローンへの需要が高まっている。

免責事項

記事は、一般的な情報提供のみを目的としてのみ作成したものであり、投資家に対する有価証券の売買の推奨や勧誘を目的としたものではありません。また、記事は信頼できると判断した資料およびデータ等により作成しておりますが、その正確性および完全性について保証するものではありません。また、将来の投資成果や市場環境も保証されません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断でなされますようお願いします。

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

Ads Blocker Detected!!!

We have detected that you are using extensions to block ads. Please support us by disabling these ads blocker.

タイトルとURLをコピーしました