Sei財団が分散型科学(DeSci)分野に特化した6500万ドル規模のベンチャーファンド「Sapien Capital – Open Science Fund I」を立ち上げ

DeSci

以下はhttps://www.theblock.co/post/337808/sei-foundation-desci-venture-fund-sapien-capitalの翻訳です。

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要点

Sei財団は、Layer 1 Seiブロックチェーン上に構築するDeSciスタートアップを支援するため、6500万ドルのベンチャーファンドSapien Capitalを立ち上げました。
Justin BarlowがThe Blockに語ったところによると、財団は外部資本を含まず、6500万ドルを全額コミットしています。

Layer 1ブロックチェーンSeiの成長を支援するSei財団は、分散型科学(DeSci)に焦点を当てた6500万ドルのベンチャーファンドを立ち上げました。この分野が勢いを増す中での動きです。

「Sapien Capital – Open Science Fund I」と名付けられたこのベンチャーファンドは、Seiブロックチェーン上にネイティブに構築するDeSciスタートアップにのみ投資します。これは、Sei財団のビジネス開発・投資責任者で、元Solana Venturesの投資家であるJustin BarlowがThe Blockに語りました。Sei財団はこのファンドに6500万ドルの資本を全額コミットしていますが、将来的に外部の投資家や有限責任パートナーと協力する可能性があるとBarlowは述べました。

Sei財団のDeSci参入は、この分野への関心が高まる中で行われました。DeSci、つまりブロックチェーンを活用した科学は、科学研究の資金調達へのアクセス拡大、オープンなデータ共有の実現、科学者への公平な報酬の確保の方法として見られています。資金配分を中央集権的な組織が管理する従来の研究機関とは異なり、DeSciは権力を分散型コミュニティに移行させます。分散型自律組織(DAO)などの仕組みを使用することで、資金配分の決定はオンチェーンで透明に行われ、研究データはオープンに共有されます。

「DeSciは、その普遍的な影響力と、医療、科学、バイオテクノロジー分野にまたがる膨大な数のステークホルダーにより、大規模に拡大する可能性があります」とBarlowは述べました。「私たちの目標は、この新興分野を支援し拡大するために必要なインフラ、アプリケーション、コミュニティを構築する先見性のある創業者たちを支援することです。」

注目すべきは、このファンドはエコシステムファンドではなく、助成金を提供しないことです。代わりに、DeSciスタートアップのトークンと株式の両方に10万ドルから200万ドルの範囲でベンチャー投資を行うとBarlowは述べました。ファンドは今後3〜4年で全資本を投資する計画だと彼は付け加えました。

Sei財団のDeSciへの賭け
Barlowは、Sei財団が2024年秋にこのファンドの立ち上げについて議論を始めたと述べました。彼は、数億人のユーザーに到達する可能性のある消費者向けアプリケーションを、DeSciにおける最大の機会の一つとして強調しました。

「このファンドの主要な関心分野には、より高度なウェアラブル、ユーザー所有のデータコレクティブ、ゲーミフィケーションを活用した創薬が含まれます。これらはすべて、過去10年間に暗号通貨が開発した革新的な資金調達と所有権モデルに支えられています」とBarlowは述べました。「これらの進歩は、ニッチな科学コミュニティと主流の採用との間のギャップを埋め、今日の伝統的なライフサイエンスとバイオテクノロジーに影響を与える多くのシステム上の課題に対処する可能性があります。」

DeSciという概念は2021年から存在していましたが、最近数ヶ月でその牽引力が顕著に成長しています。昨年11月、Binance Labs(現在はYZi Labsにリブランド)がBIO Protocolへの投資でDeSci分野に初めて進出しました。CoinGeckoのデータによると、BIOトークンは現在0.23ドルで取引されており、時価総額は3億7000万ドルを超えています。9月には、a16zが分散型バイオバンクプラットフォームAminoChainに初のDeSci投資を行いました。

Barlowは、DeSciの人気の高まりを暗号資産のナラティブの周期的性質に帰しており、新しい分野が成熟するには複数の市場サイクルが必要であることが多いと指摘しています。「2021年当時よりもナラティブがより明確になっただけでなく、Seiのようなプロトコルの背後にある技術が、ようやく大規模なDeSci活動をサポートできるようになりました」と彼は述べました。

しかし、主流への採用には課題がないわけではありません—特に、より広範な科学コミュニティからの受け入れを得ることです。

このような課題に対処するため、Barlowは、Sei財団が「学術コミュニティの高い評価を受けているメンバー、主要大学、確立されたライフサイエンス企業」と協力して、新興のDeSci分野の正当性を高め、長期的な投資を奨励する計画だと述べました。

また、ファンドはSei財団と協力して、ポートフォリオ企業の市場投入戦略やユーザー教育などの分野をサポートすると彼は付け加えました。

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