機関投資家動向





ブラックロックは、アクティブ運用の上場投資信託(ETF)「iシェアーズAIイノベーション・アンド・テック・アクティブETF」(ティッカー:BAI)を通じて、株式の比重が高い同社のポートフォリオでAI関連銘柄へのエクスポージャーを拡大している。
ブラックロックのターゲット・アロケーションETFモデルポートフォリオのリード・ポートフォリオマネジャー、マイケル・ゲイツ氏はリポートで、「テックは依然として当社のコンビクション(確信度)が最も高く、最も長期にわたりポートフォリオのオーバーウエートが続いている分野の一つであり、テック内ではAIが最もコンビクションが高い成長ドライバーだ」と指摘した。

「AIエージェント」はテック業界で最も注目される用語かもしれないが、一部のスタートアップはこのラベルを価格引き上げに利用していると、シリコンバレーで最も著名なベンチャーキャピタルの一つ、アンドリーセン・ホロウィッツのパートナーが語った。


年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、オルタナティブ投資の一環として、米投資会社トーマ・ブラボーが運用するファンドに5億ドル(約730億円)の資金拠出を決めたことが分かった。
GPIFの公開資料で明らかになった。テクノロジー業界に特化したトーマ・ブラボーが運用するプライベート・エクイティー(PE、未公開株)ファンドに対して、10年間投資する契約を3月末までに結んだ。PEファンドへの直接投資としては5件目となる。GPIF広報担当者は詳細についてのコメントを控えた。

スターゲートは、オープンAIとオラクル、ソフトバンクグループが共同で進め、トランプ米大統領が後押しするプロジェクト。AI向けデータセンターなどを全米各地に整備する計画で、3社が表明している投資額は最大5000億ドル(71兆7600億円)。常識的には実現困難に見える規模だが、少なくともテキサス州アビリーンのデータセンター建設については「資金のめどが立っている」と、クルーソーの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のチェース・ロックミラー氏は語る。
スターゲート構想の始まりははるか前にさかのぼる。オープンAIのインフラ戦略・運営担当バイスプレジデント、ピーター・ヘシュリー氏によれば、発端となったのは2020年代初頭にオープンAIの研究チームが発表した論文だという。より高度なAIにはより大量のデータと計算資源が必要になるという「スケーリング則」を提示する内容で、執筆者の中には、のちにライバル企業アンソロピックを創設するダリオ・アモデイ氏もいた。
アルトマン氏がこのプロジェクトを「スターゲート」と命名したのは、オープンAIの初期のデータセンター設計が、1990年代の同名のSF映画に登場する、ワームホール(時空のトンネル)を開くリング状の装置に似ていたことに由来する。アルトマン氏が支援者の説得を始めてから約半年後の2024年半ば、構想は本格的に動き出した。エリソン氏や孫氏と「Zoom(ズーム)で会議を重ねた」という。
オープンAIが将来、これほど大規模なコンピューティング資源を必要とするかといった点も大きな疑問だ。中国のスタートアップ、DeepSeek(ディープシーク)などの企業が開発したはるかに効率的なAIモデルの登場により、スターゲート計画の発想の基となった「スケーリング則」という考え方に疑問が投げかけられている。





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