ハッチウス氏は17日発表のリポートで、「当社は米国のリセッションが今後12カ月に始まる確率を従来の25%から20%に引き下げる」と記述。「引き下げの主な理由は、インフレを容認できる水準に押し下げるのにリセッションを必要としないという当社の確信が最近のデータで強まったことだ」
ハッチウス氏は「当社では今後数四半期に一定の減速を見込んでいる。特に10月の学生ローン返済再開を踏まえて調整すると、実質可処分所得の伸びが連続的に鈍化することや、銀行融資の減少による足かせが主な理由だ」と説明。
「しかし金融状況の緩和、住宅市場の持ち直し、工場建設のブーム継続は全て米経済成長が潜在成長率を下回るペースながらも続くことを示唆している」と記した。
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ヘッジファンドなどレバレッジを駆使するファンドの円ネットショートポジションは3582枚増の5万8099枚と、昨年5月以来最高となった。
ヘッジファンドは2021年以来、円をショートにしており、今年に入りそのポジションは2倍余りに増えている。
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ドイツ銀行のリサーチ担当バイスチェア、ピーター・フーパー氏やファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)のチーフエコノミスト、ダグ・ダンカン氏は現在、米国がリセッションに突入するか、ソフトランディング(軟着陸)に落ち着き、成長を維持するかは事実上、五分五分の確率とみている。フーパー、ダンカン両氏はその上で景気低迷の可能性は高いと考えている。
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グロース氏は自身の投資見通しで、利回りは今年ピークに達したかもしれないが、「強気相場は期待できない」と指摘した。
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米投資会社ブラックストーンが20日発表した第2四半期(4-6月)決算によると、運用資産がプライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンド業界として初めて1兆ドルを突破した。ただ、ディール案件の低迷で利益が大きく落ち込み、偉業達成はかすむ格好となった。
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