ヘッジファンドパフォーマンス世界ランキング2022

はじめに

毎年1月に発表される、ヘッジファンズオブファンドのLCHインベストメンツが発表したパフォーマンス版（2022）のランキングをお届けします。

2022年はトップ20社の利益は224億ドル、全体では2080億ドルの損失という厳しい環境であった。

ケネス・グリフィン氏率いる米ヘッジファンド運営会社シタデルは昨年、過去最高となる160億ドル（約２兆円）の利益を上げた。同業他社をアウトパフォームし、業界史上最高クラスの成績となった。

ヘッジファンドは、レバレッジド・デリバティブ、空売り、その他の投機的な戦略など様々な手法を用いて、一般の市場を上回るリターンを得ることを目的としたオルタナティブ投資。正確な定義は諸説ありますが、最低投資額100万ドル、富裕層や年金基金、機関投資家などを対象としている運用機関です。

ランキング：（）内は去年の順位

1. Citadel (2)

2. Bridgewater (6)

3. D. E. Shaw (3)

4. Millenium (4)

5. Soros (20)

6. Elliott Associates (6)

7. Viking (16)

8. Baupost (7)

9. Farallon (8)

10. Appaloosa (12)

11. Lone Pine (18)

12. SAC/Point 72 (15)

13. Och Ziff/Sculptor (13)

14. TCI (1)

15. Brevan Howard (17)

16. Egerton (10)

17. Caxton (–)

18. Davidson Kempner (11)

19. King Street (14)

20. Moore (–)

運用会社	資産	設立以来の正味利益	2022年のリターン	設立年
Citadel	$62.3B	$65.9B	$16B	1990
Bridgewater	80.6	58.4	6.2	1975
DE Shaw	43.2	51.9	8.2	1988
Millennium	60	50.4	8	1989
Soros Fund Management*	n/a	43.9	n/a	1973
Elliott	55	42.1	2.8	1977
Viking	25.1	35	-3	1999
Baupost	25	33.2	-1.5	1983
Farallon	39	33.1	0.5	1987
Appaloosa	14	32.3	1.6	1993
Lone Pine	15.4	31.3	-10.9	1996
SAC/Point 72	28	30.1	2.4	1992
Och Ziff/Sculptor	32	29.9	-1.8	1994
TCI	35	28.4	-8.1	2004
Brevan Howard	29	28.1	5.1	2003
Egerton	15.6	21.6	-4.1	1995
Caxton	12.9	19.8	2.1	1983
Davidson Kempner	36.2	19.2	-0.4	1983
King Street	13.7	18.7	-0.7	1995
Moore*	n/a	18.6	n/a	1990
Total	622	691.6	22.6

備考：単位は10億ドル。 *全ての外部資金返還に伴い集計凍結（出典：ＬＣＨインベストメンツ）　　

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