エリオットはソフトバンクGの孫正義会長兼社長と、同社のさまざまな保有資産の価値と時価総額との大きな隔たりを埋める孫氏の能力に確信を失い、株式を手放す動きに出た。
米証券取引委員会(SEC)に提出された文書を基にブルームバーグが試算したところによれば、フィデリティ・インベストメンツはアントの評価額見積もりを5月末時点で700億ドル(約9兆3900億円)とした。昨年6月時点は780億ドル、アントの新規株式公開(IPO)が2020年11月に頓挫する直前には2350億ドルと評価していた。
ブラックロックは今年3月にアントの評価額を1740億ドルから1510億ドルへと、ティー・ロウ・プライス・グループは昨年の1890億ドルから1120億ドルへと今年5月に引き下げた。3社はアントのIPO中止前に未公開株として同社株を購入していた。
アントとその株主が抱える問題は膨らんでいる。当局主導の経営見直しが続く中で、アントの1-3月利益は17%減少した。ウォーバーグ・ピンカスやカナダ年金制度投資委員会(CPPIB)、シルバーレイク、テマセク・ホールディングスなどは4年前にアント株を1500億ドルの企業価値で取得したとされ、投資家にとってはこの額が重要な節目になる。
みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ銀行が、日本銀行に預けている当座預金のうち、マイナス金利が適用される「政策金利残高」に約9000億円を預け入れたことが16日、分かった。足元の短期金利の水準は日銀が適用するマイナス金利を下回って推移していることから、余剰資金をより効果的に運用するための手段として活用を決めた。
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