D2CとはDirect to Consumerの略で、自ら企画、生産した商品を広告代理店や小売店を挟まず、消費者とダイレクトに取引する販売方法のこと。ソーシャルメディア(SNS)やEC、直営店舗を通じて消費者とコミュニケーションをとって商品を販売する。
ナイキブランドの売上高全体に占めるD2Cの割合は2021年に39%まで高まり、10年前の16%から上昇した。同社の見通しでは、25年には5割以上に達する。
ブランドは新たな形の顧客エンゲージメントを育もうとしており、メタバース(仮想空間)は売り上げを増やすチャンスになっている。これは特にオンラインゲームサービスの「ロブロックス」や「フォートナイト」などの仮想空間に当てはまる。こうした仮想空間はコロナ下で急成長し、数百万人の利用者を引き付け、ブランド各社と提携して他にはないデジタル体験を生み出している。
ナイキはこの分野に関心を示している。同社は最近、バーチャルのスニーカーや衣料品を製造販売することを示唆する商標を7件出願し、新設したメタバーススタジオの主要人材を採用している。21年11月には、ファンが没入型の3D空間でつながり、コンテンツを作成し、体験を共有できる「ナイキランド」をロブロックス上に開設した。12月にはバーチャルスニーカーを制作するRTFKTスタジオを買収した。
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