著名投資家のマイケル・バーリ氏は小売りセクターで「ブルウィップ効果」が起きており、米金融当局の利上げや量的引き締め(QT)の反転につながる可能性があるとツイッターへの投稿で示唆した。 ブルウィップ効果とは、サプライチェーンの川下で起きた小さな需要変動が川上に移動するにつれ大きな需要変動になる現象。こうしたデフレ誘発的な動きは今年後半に消費者物価指数(CPI)のディスインフレにつながり、米金融当局が金利やQTの政策を反転させる可能性があると記した。
CIBCプライベート・ウェルス・マネジメントのデービッド・ドナベディアンCIOは「アナリストは業績予想の点ではまだ幻想の世界にいるため、次の2つの方法のいずれかで調整が必要だろう。アナリストがより現実的になって予想を下方修正し始め、それ自体が投資家心理にマイナスに作用するか、それとも厳しい現実が明らかになり、第2もしくは第3四半期の決算発表が上振れサプライズではなく失望を誘う内容になるかだ」と指摘。「それは明らかに市場では歓迎されないだろう」と述べた。
世界最大の年金基金、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2021年度の運用収益率が2年連続でプラスになったと、モルガン・スタンレーMUFG証券は推計している。同証券株式統括本部でエグゼクティブ・ディレクターを務める岩尾洋平氏の試算によると、21年度の収益率は5.63%となった。資産別では、外国株が19.14%と最も高く、次いで外国債券が3.16%と予想。外国債券は米欧金利が上昇したものの、円安が追い風となった。一方、国内債券はマイナスを見込んでいる。
CSI300指数は4月の安値から17%余り上昇と、大きく回復。安値からの上昇率が20%以上になると強気相場入りと見なされる。香港上場の中国テクノロジー銘柄に連動するハンセンテック指数は4.7%高で引けた。一時は5.9%上げた。香港株の指標、ハンセン指数は2.4%高。 アバーディーン・アジアのレイ・シャーマオン投資ディレクターはブルーグテレビジョンとのインタビューで、多くの都市のロックダウン(都市封鎖)解除に加え、インフレ率の低さは中国に緩和余地があることを意味しており、「成長率が改善される可能性がある」と指摘した。
免責事項
記事は、一般的な情報提供のみを目的としてのみ作成したものであり、投資家に対する有価証券の売買の推奨や勧誘を目的としたものではありません。また、記事は信頼できると判断した資料およびデータ等により作成しておりますが、その正確性および完全性について保証するものではありません。また、将来の投資成果や市場環境も保証されません。最終的な投資決定は、投資家ご自身の判断でなされますようお願いします。